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血管内治療は、血管の中に太さ2mm前後のカテーテルというチューブ状の治療器具を入れて、メスを使わないで病気を治療する方法です。カテーテルは、主に太ももの付け根や肘の内側、それに手首の動脈や静脈の血管から挿入されます。カテーテルは局所麻酔により挿入するので、ほとんど痛みがありません。

血管内治療のメリットは、「入院が比較的短期間である」「治療を受ける患者の身体的負担が軽い」「局所麻酔で治療できるので、全身麻酔が行えない高齢者なども治療が可能」などがあります。デメリットは、「長時間の治療の場合、放射線被爆の問題から、副作用が発生することがある」「カテーテルの操作中に脳出血や脳梗塞を起こす場合があり、生命が危険になる場合がある」「目的の血管までカテーテルが届かないため、治療が不可能なことがある」「比較的新しい治療方法なので長期的な成績がはっきりしない」などです。

血管内治療の実際について見てみましょう。くも膜下出血を引き起こす「脳動脈瘤」の治療法は、血管の中からカテーテルをこぶに誘導し、特殊な金属(コイル)を入れて破れないようにします。心筋に栄養を送っている血管がつまる「心筋梗塞」の血管内治療法は、カテーテルの先端に風船や金属の筒(ステント)を装着し、閉塞した血管まで送って血管を拡げます。

「がん・腫瘍」の血管内治療は、ガンが出来たところ、あるいはガンの転移巣近くの細い血管の中にカテーテルを送り込み、カテーテルの先から抗ガン剤や血管を詰める物質を注入してガンを縮小あるいは消失させる方法です。エコノミークラス症候群の原因となる「静脈閉塞性疾患」の血管内治療は、血栓で閉塞した静脈内にカテーテルを入れ、閉塞したところを薬で直接溶かしてから金属の筒(ステント)を入れ、血管を拡げて治療します。
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